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リゾート物件研究

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013

富士急リノベーションプロジェクト

2015年2月

別荘地を販売・管理する富士急行とリノベーション会社 空間社のコラボ企画

既存の中古物件を買って、自分のライフスタイルに合うようにリノベーションするというスタイルが大きな波になってきます。別荘においては、まだまだ実績が少ないことを不思議に思っていたのですが、富士急行株式会社が先駆けて本格的に別荘リノベーションに取り組み始めたということで、今回発表したリノベーション物件の設計&施工管理を担当した株式会社 空間社の担当者さんと一緒に、どんな経緯で始めたのか、どんなこだわりが盛り込まれているのかを詳しくお伺いしてきました。

Story

Q:富士急行が別荘リノベーションを始めた経緯は?

富士急行 橘田氏 : 富士急行は富士山麓で80余年別荘の開発・販売・管理しています。別荘地の全体の価値向上も考え、売却の依頼を受けた物件を単純に販売して終わるのではなく、われわれがちゃんと想いを乗せた物件を提案していきたいそう思ったのがきっかけです。1軒ごとに環境や物件の特性は違います。その物件を長く満足して使って頂くためのデザインやこだわりを持ったもの、設計サイドの想いがわかるものを。また、今ある建物を古くなったから壊すという考えではなく、リノベーションしていけば長く使い続けられるものということをオーナーさんにもアピールしていきたい。それが最終的に別荘地全体の価値向上につながると思うので…。

(左)空間社大島氏(中左)空間社宮本氏(右)富士急行橘田氏
(中右)富士急行阿部氏

Patner

Q:空間社をパートナーに選んだ理由は?

富士急行 阿部氏 : 空間社のホームページを見てセンスやテイストが我々の求めているものだったことと、実際山中湖をご購入いただいているお客様でも多い世田谷区での戸建のリノベーション実績が多かったこと。リノベーション推進協議会加盟業者だったことも安心材料でした。もっとも良かったのは、最初の電話で空間社の朝倉社長にこちらの求めている顧客像とやりたいことを理解して頂けたこと。これに尽きます。

首都圏を中心にリノベーション事業を展開する空間社の2人

Area

Q:今回の物件のあるエリアはどんな場所ですか?

富士急行 橘田氏 : 山中湖畔別荘地の東端、富士月見丘(つきみがおか)というエリアにあります。このエリアは、落葉樹が非常に多いエリアです。なので別荘地の中でも季節を感じることができます。前面道路は未舗装なので、アスファルトとは違い散歩していても気持ちいい。自然公園の中にある別荘地だということが特に実感できるエリアですね。

リノベーション前

Room plan

Q:空間社さんが物件を見た印象は?

空間社 宮本氏 : 最初見た印象は、築35年ながら定期的にメンテナンスされて大切に使われているという印象でした。ただ、49㎡(完成後52.13㎡)が3つの部屋に分けて合ってそれぞれの部屋が窮屈な印象でした。ここにベッドルームをしっかり取ろうとするとリビングのスペースがあまり取れなくなってしまうので、いろいろ協議した結果、最終的には広いワンルームにしてしまいました。もし、本当に寝室が欲しいのであれば、後で間仕切ることもできますし。

外観(撮影2014.11)

Design

Q:特にこだわった点はどんなところですか?

空間社 大島氏 : 普段からリノベーションする際に気にかけていることは、まったく新築みたいに見えてしまわないこと。今回、既存の柱や梁を残しつつ、設備は一新しました。とは言っても、きれいなモノをただ入れるのではなくエイジングしたり、素材感を大事にしたりしています。フローリングは無垢とか、タイルはクラフト感があるものなど。あとは、変に別荘仕様は止めようという話をしました。逆に東京でやっているリノベーションと同じ感覚でやったほうがいいのかなと思って。実際、富士急さんからはそれを期待して頂いていました。なのでデザインのテイストは若干若めにして背伸びした感はありません。

室内(撮影2014.11)

Difference

Q:都内の住宅のリノベーションとの違いは?

空間社 大島氏 : 都内とは違い寒冷地仕様には気を配りました。それまでなかった”風除室”を増築したのもそうです。また、「窓から見える緑」というのをすごく大事にしました。食事をしながら、ゴロゴロしながら見える緑。個人的に好きなのは曇りガラスからでも緑の影が入ってくるのが気に入っています。
富士急行 橘田氏:ベンチから見る庭や、庭に枕木を敷いたデッキから見る木々の緑はいいですよね。ここにくるとのんびりして長居しちゃいます。

室内(撮影2014.11)

まとめ

富士急行は以前も別荘地内にガレージハウスだけの街区を作るなど、ニーズを先回りして商品化してきました。さすが、富士急ハイランドというアミューズメント施設を運営する会社という感じですが、同時にオーナーの資産を守るべく別荘地の価値を保つ努力と意思を強く感じました。今後、別荘リノベーションは益々増えてくるでしょう。優良な中古物件も多い別荘マーケットには都内のリノベーション会社も参入してくると思います。今回のように、地元の環境や特性を知る不動産業者と最先端のデザインや技術を知る都内のリノベーション会社の上手いコラボレーションで、より使いやすさと満足度の高い物件が増えてくれればと思います。

取材協力:
富士急リノベーション別荘プロジェクト
http://fujiyamastyle.com/renovation/

富士急行株式会社 本社:山梨県富士吉田市新西原5丁目2番1号 東京本社:東京都渋谷区初台1丁目55番7号
http://fujiyamastyle.com/

株式会社空間社 東京都世田谷区深沢1-5-18
http://www.kukansha.com/

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